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MAINTENANCE【保存版】革財布のお手入れ方法|手順と道具を革の種類ごとに解説!
お気に入りの革財布を良い状態で永くお使いいただくには、日々のお手入れが大切です。
お手入れが大切なのはわかっているけれど、どのようにすれば良いかわからない…と悩む方も少なくないのではないでしょうか。
お手入れの道具や具体的な方法などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
いつから始めればいいの?お手入れのタイミングについて
SOLSOMAREの革小物は、日常的にブラッシングしていればだいたい半年〜1年は革用クリーム塗布などのお手入れは不要です。
その後は革の状態をみながら、月に1回程度メンテナンスをしていきましょう。
特定の革小物は、購入して使い始める前に防水スプレーの塗布もおすすめです。
革小物のシミの原因になりやすいのが水分の付着。
クロム鞣し革(コスタシリーズ、リーヴァシリーズ、アルバシリーズ)は使い始める前に防水スプレーを塗布していただくとより安心です。
※植物タンニン鞣し革(カナーレシリーズ、トラモントシリーズ)は水分の付着によるシミが出来やすいので、防水スプレー自体がシミの原因となってしまう場合があります。特に注意する必要があります。
※防水スプレーを購入する際は、必ず対応している素材を確認してください。また、見えない部分でテストしてから行ってください。
革の乾燥が気になるけど、メンテナンスの時間を取るのが難しい場合は、一時的なケアとして、ハンドクリームを塗った手で全体をなでて保湿してください。
革財布のお手入れに必要な道具を用意しよう
革小物のお手入れに、表面の汚れを落とすためのブラシや、革用クリームなどのメンテナンス用品を準備しましょう。
馬毛ブラシ
革用のブラシには馬毛や豚毛、山羊毛を使用しているものがありますが、ブラッシングで汚れを落とすのに最適なのが馬毛ブラシです。
革用クリーム
革用クリームは使うレザーや用途によって様々な種類があります。 おすすめは伸びがよく、幅広く使用できるCollonil (コロニル) 1909シュプリームクリームデラックス カラーレス。SOLSOMAREの職人も革小物の手入れに愛用しています。
ポリッシングクロス
レザークリームの塗布や仕上げ磨き、余分なレザークリームの拭き取りに使用します。革製品用のポリッシングクロスを用意しましょう。
防水スプレー
防水スプレーを購入する際は、必ず対応している素材を確認してください。
初めて使用する場合は目立たない部分で試してから使いましょう。
大事なお財布を長持ちさせるために!お手入れや保管で気をつけるポイント
防水スプレーや革用クリームは使用前にテストを
防水スプレーや革用クリームはあらかじめ目立たない箇所で、色落ちやしみにならないか試してください。
革用クリームを塗る際はできるだけ薄く全体に伸ばすように擦りこんでください。
過度なお手入れは革への負担に
革小物に愛着が湧くと、ブラッシングやクリームの塗布など、お手入れはとても楽しい時間になるでしょう。
ですが、過度のお手入れは革への負担になってしまいます。革の状態をよくみながら、適切なお手入れを心がけましょう。
水分の付着は早めに拭き取りを
革に水分が付着した場合は、シミや変色、色落ち、型崩れの恐れがありますので乾いた布等でお早めに水分をお拭き取りください。
保管にも気をつけて
ご使用されないときは、カビ予防のため箱から出し、不織布の袋に入れて通気の良い場所に保管してください。
季節の変わり目など、定期的に状態を確認し、日陰干しや乾拭きをしてください。
他の革製品やビニール、ポリエステル、ゴム製品等と長時間密着していると、色移りやべたつきが生じる恐れがありますのでご注意ください。
【保存版】レザー別お手入れ方法をご紹介
シュリンクレザーのお手入れ方法
◯シュリンクレザーとは、革の仕上げ工程の際に、革を伸縮させて表面上に“シボ(シボ目)”と呼ばれるシワを作るシュリンク加工を施した革のことを言います。
表面にあるシボの溝にホコリなどの汚れが溜まりやすいので、ブラッシングで汚れを落とします。汚れが蓄積しないよう、日常的にブラッシングすると綺麗な状態でお使いいただけます。
SOLSOMAREのリーヴァシリーズで使用しているシュリンクレザーは、クロムタンニン鞣し革なので、革用クリームの塗布は不要です。汚れ落としクリーナーを使用した際に、乾燥が気になる場合には革用クリームを塗布してください。
スムースレザーのお手入れ方法
◯スムースレザーとは、表面がなめらかな革の総称のことを言います。軽さとすべすべとした滑らかな手触りが特徴で、経年変化は比較的にゆっくりです。
日常的なお手入れは、柔らかい布やブラシで表面のほこりを落としてください。縫い目の溝に溜まったホコリや汚れには、ブラシでのブラッシングがおすすめです。
SOLSOMAREのコスタシリーズで使用しているスムースレザーは、クロムタンニン鞣し革なので、革用クリームの塗布は不要です。
汚れ落としクリーナーを使用した際に、乾燥が気になる場合には革用クリームを塗布してください。
ヌメ革のお手入れ方法
◯ヌメ革とは、ヌメ革は「ベジタブルタンニン」と呼ばれる植物性のタンニンを使用してなめされた革のことを言います。
使い込むほどに艶と色味が増す「エイジング」を楽しめるのが特徴です。
日常的なお手入れはブラッシングが効果的です。
ヌメ革はブラッシングの効果が比較的高いと言われています。
きれいなエイジングを楽しむためにも、丁寧にブラッシングをしてください。
表面の乾燥が気になってきたらブラッシングの後に革用クリームを塗布してください。
柔らかい布やスポンジにごく少量の革用クリームを取り、全体に塗り広げます。
全体に薄く素早く広げるのが綺麗に仕上げるポイントです。
塗布後に、馬毛ブラシでブラッシングし、通気性の良い日陰で自然乾燥させます。乾燥は大体30分程度が目安です。
仕上げに、乾いたポリッシングクロスでしっかりと拭き取り、艶を出します。
オイルレザーのお手入れ方法
◯オイルレザーとは、なめす際に通常よりも多くのオイルを染み込ませて作られた革のことです。オイルドレザーとも呼ばれます。
しっとりとした手触りと、使うほどに艶と風合いが増す「エイジング」を楽しめる、耐久性の高いレザーです。
オイルレザーは比較的油分が多いため、表面にほこりがつきやすいです。
ほこりがついた状態だと、ほこりが革の油分を吸って乾燥が進行したり、カビが生えやすくなってしまいます。
ほこりが気になったらブラッシングし、小さい汚れやほこりを取り除くことが大切です。
表面の乾燥が気になってきたらブラッシングの後に革用クリームを塗布してください。
柔らかい布やスポンジにごく少量の革用クリームを取り、全体に塗り広げます。
全体に薄く素早く広げるのが綺麗に仕上げるポイントです。
塗布後に、馬毛ブラシでブラッシングし、通気性の良い日陰で自然乾燥させます。乾燥は大体30分程度が目安です。
仕上げに、乾いたポリッシングクロスでしっかりと拭き取り、艶を出します。
型押しレザーのお手入れ方法
◯型押しレザーは革にシボ模様の型を押し当てて加工しています。革質は少し硬めの仕上がりです。
丈夫で傷が目立ちにくい特徴があります。
表面にあるシボの溝にホコリなどの汚れが溜まりやすいので、ブラッシングで汚れを落とします。
汚れが蓄積しないよう、日常的にブラッシングすると綺麗な状態でお使いいただけます。
SOLSOMAREのアルバシリーズで使用している型押しレザーは、クロムタンニン鞣し革なので、革用クリームの塗布は不要です。
汚れ落としクリーナーを使用した際に、乾燥が気になる場合には革用クリームを塗布してください。
革用クリームを塗布する際は、表面のシボにクリームが入りやすいので、念入りにブラッシングをしてください。
革財布を買い替える頻度やタイミングは?
一般的に、革財布はきちんとしたお手入れで3〜10年間くらいはお使いいただけると言われています。
経年変化を楽しむのは本革財布の良さと言えますが、革のひび割れやキズ、変形や色褪せなど、見た目の悪さが目立つようになったら買い替え時期です。また、ファスナーなどの金具類の破損も、買い替えのきっかけになります。
まとめ
素材別のお手入れ方法を解説しました。
基本的な考え方は共通なのですが、素材の特性によって、お手入れのポイントが異なってきます。
しっかりとお手入れをしていただくことで、本革の財布は長期間良い状態でお使いいただけます。
また、経年変化を楽しめるのも、本革財布の大きな魅力。
正しいお手入れで、SOLSOMAREの革小物を永く愛用していただけたら嬉しく思います。
ご使用いただく中で、傷や破れなどの破損、色落ちやシミ、ファスナーの不具合などが発生し、修理や補修が必要な場合は、お手数ですが下記よりご連絡をお願いいたします。
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TEL 045-718-6589
営業時間 平日10:00-17:00(土日祝,季節休業を除く)